TSUJI Nana

力を合わせ日本一へ

姉へのあこがれ

 辻󠄀選手の出身は北九州市。中学校で全国を舞台に躍動した右腕が、佐賀女子高の全国制覇へ力を振るう。
 ソフトボールに出合ったのは小学校1年生。兄と姉の背中を見て始めた。小学校の6年間では試合に出場する機会は少なかったというが、父母の勧めや投打ともにあこがれの存在だった姉の影響で、地元の強豪早鞆(はやとも)中に進学した。
「いいコーチに指導を受けてうまくなっていくのが分かった」とめきめきと頭角を現し、試合に出られる喜びとともにチームを支えるようになっていった。ライバルでもある同級生との二枚看板で勝利を重ね、中学3年時には全国中学校体育大会で準優勝を飾った。
 高校でも強豪で腕を磨きたいと考えて選んだのが佐賀女子高。「試合を見て、いい雰囲気のチームだと思った」という直感と、全国で渡り合える選手を育てる津上さおり監督の指導を受けたいという思いが決め手となった。

1人では勝てない

 ただ、入学早々にコロナ禍の試練を受けることになった。インターハイはもちろん、強いチームと渡り合える舞台がことごとく中止となり、「成長の場がなくてきつかった」と吐露する。
 11月の九州大会はやっと訪れた高校で力を試す機会だった。「緊張したが、勝利への気持ちを持ってマウンドに立った」という準決勝は、高校のレベルの差を肌で感じたという。1本の3塁打から悪い流れを切れず、「1球の怖さを再認識した」。
 長身を生かしたウインドミルから放たれる鋭く浮き上がるストレートが武器。しかし「チェンジアップの精度やコースの出し入れなどまだまだ」と振り返る。これから課題を乗り越えることで、さらなるレベルアップを図るつもりだ。
 ソフトボールは「1人がどんなにうまくても勝てない」ところが魅力だといい、「みんなの力を合わせて佐賀女子を日本一にしたい」と力強く語る。そして、実業団でのプレーや2024年佐賀国スポでの活躍。目の前にいくつもの目標が広がる。

辻󠄀 奈奈 選手

競技:ソフトボール

つじ なな

2004年、福岡県北九州市生まれ。兄、姉の影響で小学校から競技を始める。早鞆中では3年時に全国準優勝の成績を残す。日本一を目指し佐賀女子高に入学。昨年10月の新人戦では優勝。11月の九州大会では神村学園(鹿児島)に準決勝で惜敗し3位。