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国スポ閉幕、佐賀県は天皇杯2位 新しい大会、笑顔のフィナーレ 閉会式に佳子さまが臨席

SAGA2024国民スポーツ大会の総合閉会式が15日、佐賀市のSAGAアリーナで行われ、会期前と本会期の合わせて35日間にわたる祭典に幕を下ろした。新型コロナウイルスの影響で1年延期となった佐賀国スポには、全国から選手や観覧者ら計50万人が参加した。国民体育大会から国スポに変わった最初の大会で「スポーツのチカラ」を示した。

男女総合成績(天皇杯)と女子総合成績(皇后杯)はいずれも東京が優勝。佐賀は天皇杯が140点差の2332点、皇后杯が83点差の1204点でともに2位だった。

正午ごろから各県の選手団が続々と会場入りした。アリーナ内に配置されたピクトグラムを背景に記念撮影をしたり、他県の選手と談笑をしたりして楽しみ、午後2時から各県の県旗旗手が入場した。式には秋篠宮家の次女佳子さまが臨席された。

遠藤利明大会会長は「全国の選手の魂のこもったプレーは、佐賀県のみなさんや、ふるさとの人の心に残るものだった」とあいさつ。室伏広治スポーツ庁長官は「これまでの国体からバトンを受け取り、新しい取り組みに挑戦し、未来へとつなげていく特別な大会になった」と述べた。

炬火(きょか)は、陸上成年女子の永石小雪選手が、全国障害者スポーツ大会の卓球に出場する牧野愛菜選手と尾形広美監督、フライングディスクの香月駿冴選手、ボッチャの大会運営に携わる今井康太さんに分火。26日から県内11市町で始まる全障スポに引き継がれた。式を終えるとペンライトをかざした約600人の佐賀県選手団が、全国の選手たちを笑顔で見送った。

今大会は「新しい大会」を掲げ、入賞者にメダルや記念品を贈呈し、ナイトゲームの開催でアルコールを提供するなどさまざまな取り組みを実施した。佐賀県の山口祥義知事は閉会式後の会見で「たくさんの挑戦をして、新しい大会としての布石は打てた。天皇杯は(東京に)140点及ばなかったが、チームとして1位を目指してきた結果」と総括した。

大会旗を引き継いだ次回開催地の滋賀県の三日月大造知事は「佐賀県が素晴らしい大会をつくってくれた。来年は滋賀県流にアレンジし、みなさんに楽しんでもらえるようにしたい」と話した。(小部亮介)

アリーナで初めて開かれた佐賀国スポの総合閉会式。47本の都道府県旗を使ったパフォーマンスなど華やかな演出で本会期11日間の熱戦に幕を下ろした=15日午後、佐賀市のSAGAアリーナ(撮影・米倉義房)


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