<柔道・全日本体重別選手権>近藤隼斗(佐賀工高出身)2連覇 冷静に攻め貫く「ほっとした」 男子60キロ級
結果だけを求めた試合で強さを証明した。男子60キロ級の近藤隼斗(佐賀工高出身、パーク24)が攻めの柔道で大会2連覇を達成。昨年の優勝以降、苦しい時期が続いていただけに「ほっとした気持ちが一番」と安どした。
1回戦で「警戒されていた」と話す内股を決めて勝利すると勢いに乗った。準決勝は巴投げ、決勝では隅返しで有効を奪い、多彩な技で相手をほんろう。「焦らず、冷静に戦えた」と勝利をかみしめた。
この1年、万全の準備をして試合に臨んだが、納得のいく結果を出すことができなかった。連覇を狙った昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権も8強に終わり、「自分らしい攻めの柔道を追求する」と見つめ直した。
自身が勝てない中、妹の美月(東海大)が講道館杯で準優勝し、グランドスラム・パリ大会では頂点に立った。「負けられない」と兄のプライドに火を付け、今回の優勝につなげた。
世界選手権の代表選考については「チャンスが巡ってくれば」と控えめに話した。(小部亮介)
