琵琶湖に面する特設会場の砂上に明るい声を響かせ、流れを引き寄せた。ビーチバレーボール少年男子1回戦に臨んだ菰田颯太・立石大和組（佐賀商高）が2-0で神奈川のペアに快勝。菰田は「気持ちいいです」と話し、目標の優勝に向けて好発進を切った。

　第1セットを21-10で先取したものの、立石が「置きに行ってしまった」と振り返るように、序盤は慎重さも目立った。第2セットは2人で掛け声を弾ませながら積極的なプレーを連発。菰田の思い切りのよいスパイクや立石のブロックが光った。ミスをしても、「次いけます」と声を出し、確実なサーブキャッチから流れを渡さず、21-8で勝負を決めた。

　2人は昨秋の佐賀国スポを経験し、8月の全日本高校選手権で優勝。この日の神奈川ペアは、同選手権でも初戦でぶつかり、フルセットの末に粘勝した相手だった。

　「（前回の対戦では）緊張しまくって本調子が出なかった」と菰田。今回は鼻呼吸で気持ちを落ち着ける対処法も身につけ、伸び伸びとプレー。立石も「サーブミスが格段に減った」と成長を実感した。

　照りつける太陽の下、手応え十分の勝利をつかんだ2人。爽やかな笑顔で滋賀国スポの県勢初勝利を飾った。（丸山美陽）