佐賀県中学駅伝男子 唐津東4年ぶり2度目V アンカー鍵山が劇的逆転

チームが一丸となってたすきをつないだ唐津東が、4年ぶり2度目の頂点に立った。アンカーを担い、終盤逆転の力走を見せた鍵山東児は「うれしいのひと言に尽きる」と笑顔がはじけた。

 1区から激しく首位が入れ替わる混戦レースだった。唐津東の先陣を切った村上孔祥は、「(ライバルの伊万里を)前に走らせない」と力走。2区の佐伯悠晴、3区の清水皇至も着実にタイムを縮め、激しいトップ争いの中、唐津東は2位をキープし続けた。

 5区を終え、1位通過の武雄とは21秒差。勝負はアンカーの鍵山に託された。

 鍵山は大会の3日前に足を痛めた。大会前日も練習には参加せず、調整に専念。正念場での出番に「気持ちで走るしかない」と覚悟を決めた。

 じわじわと距離を詰め、武雄の背中が見えた残り1キロ。勝負を仕掛けた。ぐんぐんとスピードを上げて武雄をかわすと、勢いを落とすことなくゴール。14秒の差をつけて逆転優勝を果たした。

 「全国大会でも唐津東らしい走りを見せたい」と鍵山。勝ち得た自信を胸に全国の猛者たちに挑む。(嘉村侑香)

男子 拳を握り、逆転優勝のゴールテープを切る唐津東の鍵山東児=白石町のふくどみマイランド公園
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