MARUYAMA Kaito
プロとして、結果を追い求める
小、中、高と全国制覇
父親がソフトテニスをしていたことがきっかけで、小学3年から大阪府岸和田市内のクラブでラケットを握った。関西地区、特に大阪や兵庫でソフトテニスは盛んで、競技人口は多い。そんな中にあって、小学4年以下の部で全国優勝すると、さまざまなカテゴリーで優勝し、ソフトテニスの強豪上宮中(大阪府)から声がかかる。
中学時代から高校生と練習するなど、中高一貫校のメリットを生かした環境でさらに力を伸ばした。全国中学校体育大会で2度の団体優勝、インターハイでは団体と個人でも頂点に立つなど常に世代間のトップとして活躍してきた。
大学進学、そしてプロ宣言
長身を生かし、相手にプレッシャーを与えながら的確にポイントを稼ぐ前衛として高い評価を受ける。さらに、相手の動きからボールが来る方向を予測する判断力にも優れており、「相手の後衛に仕事をさせない」ことを心がけている。明治大進学後、ペアは変わってもインカレ(全日本学生選手権)で個人、団体で優勝を経験した。
大学卒業後の進路を考えていたとき、ひとつ年上の選手が日本人初のプロ選手になると宣言した。大きな刺激を受けたが、まずは埼玉県にある実業団チームで競技を続けることを決めた。競技と仕事の2足のわらじを履く中で、ある賞金試合で優勝した。「プロとしてやってみたい」。もっと本気で、ソフトテニスと向き合いたいと強く思った。そして2021年秋に、上宮中高時代の2つ下の後輩、上岡俊介とペアを組み、プロになることを決めた。2022年10月の天皇賜杯・皇后賜杯全日本選手権ではおしくも準優勝だったが、日本トップクラスのペアであることを証明した。
佐賀の子どもたちに新しい魅力を伝えたい
佐賀県スポーツ協会の所属として、そしてプロとして2024年の佐賀国スポ優勝は「絶対に成し遂げたい」と思っている。また、佐賀と生まれた縁を大切に感じている。ソフトテニスのボールの初速は、実は硬式テニスよりも速いなど、プロのプレーは普段見慣れたソフトテニスとは大きく違う。数少ないプロソフトテニスプレーヤーとして、佐賀の子どもたちに「まだ見たことがない、ソフトテニスの魅力を伝えたい」と考えている。
丸山 海斗 選手
競技:ソフトテニス
まるやま かいと
1997年12月4日、大阪府生まれ。上宮中-上宮高-明治大。実業団を経て、2021年プロ宣言。小学3年から岸和田市内のクラブでソフトテニスを始め、小学4年から年代別で全国優勝するなど活躍。中学、高校でも団体や個人で全国優勝。2016年アジア選手権銀メダル。プロ宣言と同時に中高後輩の上岡俊介とペアを組む。2022年天皇賜杯・皇后賜杯全日本選手権準優勝。183センチ。佐賀県スポーツ協会所属。