OTANI Mao

国スポで県勢10年ぶりの頂点

 SAGA2024なぎなた少年女子決勝の佐賀県―大分県。大勢の観客が見守る中、先ぽうの選手が延長の末に一本勝ちすると、中堅戦に臨んだ大谷舞桜選手(18)が鮮やかにスネ2本を奪って優勝を決めた。県勢として10年ぶり3度目の頂点に立った大谷選手は「競技を始めて間もない時期から、国スポ世代としてこの大会で優勝することを目標にしていた。勝てて本当に嬉しかった」と笑顔を見せる。

魅力は技のバリエーションの豊富さ

 なぎなたを始めたのは小学4年生の時。周りの友達が次々と社会体育クラブなどに加入し、本格的にスポーツに取り組みだした時期だった。小さいころから体を動かすことが大好きだったこともあり、「自分も何か始めたいと思った」。そんな時に偶然、市報で見つけたのがなぎなたの体験会。本当は陸上などに興味があったが、父の勧めもあって参加すると「思っていたより難しかったけど、全身を使って競技する楽しさを感じた」という。

 なぎなたの魅力は、技のバリエーションの豊富さだと感じている。剣道ではメン、ドウ、コテの3種類しかないが、なぎなたはスネを加えることで技の組み合わせが一気に増える。このため「どういう技を連続させるのかを考えるだけで楽しい」。連続した打突が特に好きで、さまざまな組み合わせを考え、試合などで試しているという。試合中に一番嬉しいのは「コテが決まったとき」。コテを取るには相手との間合いが重要で、「間合いを調整して相手が攻撃出る寸前の隙を狙い、一本取れると気持ちいい」と話す。

まずはインカレ団体メンバー

 中学3年時の全中で個人優勝を果たし、強豪校の牛津高に進んだ。「中学は社会体育だったので部活動の経験がなく、最初は雰囲気が分からなくて不安だった」が、先輩も同期も優しく、「練習に集中できた」。高校3年間で一番印象に残る大会は、全国大会でなく県高校総体。ライバルである佐賀東高と激しくぶつかり合った経験は全国大会でも生きたと振り返る。特に3年時は、全国高校選抜で個人優勝、団体3位だったほか、インターハイは個人、団体とも頂点に立ち、国スポでも優勝を飾るなど好成績を残すことができた。

 春からは強豪・鹿屋体育大に進学する。先輩の中には全国トップレベルの実力を持った選手が多く、憧れて目標にしてきた先輩も在籍している。越えないといけない壁は高いが「まずはインカレの団体メンバーに選ばれることが目標」と意欲は十分だ。もう一つの目標である国スポは成年に種別が変わる。県の成年女子は国スポで優勝するほど強い選手ばかりで、代表に選ばれるだけでもハードルは高い。「県代表を勝ち取り、佐賀のために頑張りたい」と決意を新たにした。

アスリート情報

大谷 舞桜選手
(おおたに まお)
競技: なぎなた
2007年1月29日生まれ。鹿島市出身。小学4年生から嬉野なぎなたクラブに所属し、中3の全中で個人V。牛津高に進学した後も全国高校選抜やインターハイ、国スポなどで成績を残した。音楽を聞くときがリラックスできる時間で、Jポップから洋楽まで幅広く聞くという。最近はお茶を入れることにはまっており、進学先の鹿児島県がお茶の名産地であることから「どんなお茶があるか楽しみ」と期待している。
大谷 舞桜
大谷 舞桜
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