
不調乗り越え、国スポ5位入賞
SAGA2024ゴルフ成年男子の2日目。初日は大会前から不調が続くパットに苦しんだ藤井太己選手(19)だが、ショートホールの6番で10メートルのロングパットを沈めるなどスコアを伸ばし、この日のベストスコア賞を獲得する躍動を見せた。あいにくの雨にもかかわらず、5位入賞を果たした若手のホープは「自分のゴルフをやれば結果はついてくると思っていた。いい形で終われた」と納得の表情を見せた。
全然当たらなくても面白い
父親の誘いでゴルフを始めたのは6歳の時。球技は得意だったが、初ゴルフではいくらクラブを振ってもボールに当たらなかった。「ヘッドもボールも小さくて全然当たらなかった。でも面白かった」。練習を重ねるうちにボールに当たるようになると、今度は遠くへ飛ばすことが楽しくなった。始めて1年も出ないうちにコースに連れて行ってもらい「スコアは出ないけど、芝の上で打つのが楽しかった」。天候やコース状況など環境の変化に対応しながらプレーする魅力を知り、気付くと佐賀県ジュニア選手権で優勝するほどの実力に成長していた。
江北中時代は「ちょっと伸び悩んだ」。練習には小学生時代と同じように取り組んでいたが、「距離を出したいという思いばかりで、ゴルフのことをよく分かっていなかった」と振り返る。高校は長崎日大高に進学。授業が終わった後にラウンドできるなど抜群の練習環境が気に入り、江北町の自宅からの新幹線通学も苦にならなかったという。練習ではパターに力を入れ、毎日100球以上はパット練習を行い、帰宅した後もクラブを握った。
目標はプロ、世界で活躍へ
高校時代は九州高校選手権優勝や全国高校選手権5位などの成績を残し、アジアジュニアでも団体2位、個人3位に入った。中でもアジアジュニアは初の海外遠征。外国人の選手たちと対戦し、「思い切りのよさが日本人とは違った。ピンの位置が難しくてもリスクを取って狙っていく姿に圧倒された」と世界で戦うために必要なことを感じ取ってきた。
卒業後は九州トップクラスの強豪で練習環境も整っている東海大熊本キャンパスに進学。授業の合間でも練習できるような環境を生かし、週4回はラウンドしている。その結果、「高校時代と比べてスイングが変わり、テンポ良く打てるようになった。体の使い方や力の入れ方を学んだことで、ティーショットの技術も上がった」という。思った方向に真っ直ぐと飛ばす技術も上がり、「遠くへ飛ばしたい」という思いもさらに強くなった。
「ゴルフは自然相手で、どんな環境でもスコアを出さなければいけないところが難しいが、そこが魅力でもある」という藤井選手。将来はプロを目指すつもりで、「日本ツアーで賞金王になり、世界で活躍できるプレーヤーになりたい」と力を込めた。