自分を魅せる演技を目指して
華のあるトップアスリートへのあこがれと強い向上心を胸に秘め、新天地で好スタートを切った。体操女子の社家間音寧選手(白石高)は高校1年生ながら、2025年6月の県高校総体女子個人総合を初制覇。全国高校総体や国民スポーツ大会といった全国の舞台にも立ち、実戦を積み上げながら飛躍の基盤を築いている。
24年の佐賀国スポにチーム唯一の中学生として出場し、予選で県勢トップの48.132点を挙げて決勝進出に貢献した。白石高勢として初めて出場した昨年の県高校総体では、勝負強さを見せつけ、得意のゆかと段違い平行棒で種目別1位。全種目で技の難易度を示すDスコアの最高点をマークし、周囲に強い印象を残した。
Dragoing Sports
一方で、国内トップクラスの選手が集う全国の舞台では、その圧倒的な演技に押され、段違い平行棒から落下するミスなども経験した。大会を終え、「今のわたしでは得意のゆかでも戦えないことがわかった。技の数も足らない」と自身の現在地を改めて確認。今は跳馬で難度の高い「ツカハラ2回ひねり」に挑むなど、全国の舞台で勝負するために必要な新技の習得に取り組んでいる。
鳥栖高などで活躍した姉たちの影響で幼少期から体操に親しんだ。25年4月、白石町で体操教室「Dragoing Sports(ドラゴーイングスポーツ)」を指導する龍富貴夫さんを追って同町へ移住。白石高校から練習場のジムナスティクスホール白石まで、毎日片道約5キロの道のりを自転車で通い、練習に打ち込む日々を送る。
いつか日の丸を背負える選手に
幅広い年代が通う同教室の選手コースでは、最年長組として小学生らの手本になりつつ、自らの演技と向き合いながら黙々と技を磨く。それでも、「まだまだ甘いところがあると自分でも思う。もっと人間的にも成長しなければいけない」と自らを律し、練習が終われば器具の手入れや掃除を率先して行う。
「思いっきり自分を魅せられる演技をして、いつか日の丸を背負える選手になりたい」。夢に向かって技を磨き続ける社家間選手。さらなる進化を求める研さんの日々が続く。