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上地・大谷組が銅メダル<東京パラリンピック>
東京パラリンピックの車いすテニス女子ダブルスの3位決定戦で4日、大谷桃子選手(26)=西九州大―かんぽ生命、上地結衣選手(27)=三井住友銀行=組が中国ペアをストレートで破り、日本勢初となるダブルスの銅メダルを獲得した。「桃、よくやったね」。2016年から二人三脚で大谷選手を支えてきたコーチや佐賀県内の友人からは、祝福やねぎらいの言葉が聞かれた。
大谷選手を指導する古賀雅博さん(46)は、都内のホテルで戦況を見つめた。新型コロナウイルスの感染防止対策で会場には一切入れず、大谷選手へのアドバイスは電話などに制限された。これまで大半の大会で帯同し、常にそばにいただけに「調整が難しく桃子も不安がっていた」と話す。
厳しい環境下でも「最低限の結果としてメダルを取ってくれた。まずはほめたい」と古賀さん。来年はアジア・パラリンピック大会があり「優勝すれば(3年後の)パリ大会の代表が内定する。そこをまずは狙いたい」と力を込めた。
「メダル取ってきてね」。大谷選手は佐賀を出発する前、多くの人から声を掛けられた。大谷選手は「取れる可能性があるから、そう言ってくれる」と自らを奮い立たせた。無観客となり会場で観戦できない栃木の家族も、金色とピンクで装飾した手作りの応援うちわの画像でエールを送った。大谷選手はシングルスは8強だったが、ダブルスで銅メダルをつかんだ。
「叫んだ。自然と涙がこぼれてきた」。実家でテレビ観戦した青木有香さん(25)=佐賀市=は、親友の快挙に興奮した様子だった。大谷選手とは同い年ですぐに意気投合し、テニスだけではなく、プライベートでは買い物や食事に行くなど親交を深めた。
大会期間中もLINEでやり取りし「体力的にも精神的にもきつそうだった。負けたときは『ごめんね』って、何か背負っていると感じた」と青木さん。「桃は納得してないだろうけど、メダルを喜んでほしい」と、親友の激闘をねぎらった。(小部亮介)
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