バレーボール女子・Vリーグに2023年10月から参入するカノアラウレアーズ福岡(福岡県福智町)で、佐賀県出身の2選手が日々練習を積んでいる。伊万里市出身のミドルブロッカー松永歩未とみやき町出身のセッター山田真実。2人はVリーグでのプレーを心待ちに、仲間とともに汗を流す。
松永は伊万里中で競技を始めた。「下手くそだった」と振り返るが、懸命に練習を重ねて力をつけた。進学した佐賀清和高では全国の舞台も経験し、大阪国際大でも練習に打ち込んだ。20年から福岡で指揮を執る森田亜貴斗監督に大学3年の時に指導を受けた縁で福岡に加入した。
福智町の地域おこし協力隊として活動する松永は「Vリーグは観戦に行っていた場所。そこに立てるなんて」と心を躍らせる。175センチの高さを生かした得意のブロックで貢献し「目立たなくていい。駆け引きで相手のペースを狂わせる選手になりたい」と意気込む。
三根中出身の山田は小学2年からバレーボールを始めた。久光製薬(現久光スプリングス)の選手として、V1の前身となる日本リーグでプレーした母の影響だった。小学生からセッターを務め、中学時代は県選抜メンバーに入った。高校は二つ上の姉も通っていた八女学院高(福岡)に進んだ。全国大会には出場できなかったが「寮生活で仲間と過ごした日々はいい時間だった」と話す。
姫路獨協大(兵庫県)を経て、福岡の一員に加わった。小さい頃からあこがれた舞台に立てることを喜びつつ「攻撃陣の良さをしっかり引き出せるセッターとして勝負していきたい」と闘志を燃やす。(小部亮介)