<佐賀県レディース卓球>エレガンスの部 敬徳高A、同門対決制す 第1シングルス梅本ひかり、「受け身にならず」奮起
敬徳高対決となったエレガンスの部は、AチームがBチームを退け、初優勝を飾った。同時に始まったダブルスが白星を挙げ、勝てば優勝の大一番を担った第1シングルスの梅本ひかりは、最終第5セットまでもつれ込む接戦の末、Aチームの意地を見せた。
相手の小原はチームメートであるだけでなく、昨年は寮の同室で互いを知り尽くした仲。試合開始直後から、球の回転をよく見て攻める機会をうかがったが、迷いからミスで失点を重ねた。1―1で迎えた第3セット。梅本は「受け身にならず、自分から思い切り振るしかない」と奮起。第4セットは落としたものの、気持ちで勝利を呼び込んだ。
1カ月後は全国高校選抜が控える。「速い打ち合いの中での我慢や、攻めるタイミングをしっかり詰めたい」と課題の確認もでき、大舞台に向け気を引き締めた。
ただ優勝の喜びに浸ったのもつかの間。「明日から期末テスト。いま現実に戻されてます」。試合中の闘志あふれる表情から一転、高校生の素顔を見せて会場を後にした。(西浦福紗)

敬徳高A―敬徳高B 最終セットを制した敬徳高A第1シングルスの梅本ひかり=佐賀市のSAGAプラザ