佐賀県で今秋開く国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会(国スポ・全障スポ)に向けてアスリートを食の面から応援しようと、大会実行委員会は29種類の献立を紹介した「競技者のための食事レシピ集」を作成した。入手しやすい食材を使い、家庭でも作れる料理を掲載している。

県の「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」の一環として、県内のアスリートが普段の食事に取り入れられるメニューを意識し、スーパーやコンビニで購入できる食材を使った一日3食分のレシピを作った。県栄養士会や県調理師会連合協議会、東京五輪でアスリートに食事を提供した味の素などが監修した。

一日の基準エネルギー量を3千キロカロリーに設定し、トレーニング期や試合の前後などアスリートの状態や目的に合わせて「豚肉のしょうが焼き」や「ホットサンド」など家庭でも作りやすい献立を紹介している。補食では栄養価が高く、携帯にも便利な丸ぼうろやようかんなどを取り上げた。

冊子はオールカラー、100ページで3900部印刷。県内のアスリートや、大会期間中に全国から選手を迎えて食事を提供する旅館やホテルなどに届ける。一般向けにはデジタル版を大会ホームページで公開し、食材や料理名で献立を検索することができる。

県SAGA2024施設調整チームの古川太一さんは「手軽に手に入れられる食材でバランスよく栄養が取れる献立になっている。日々の食事に取り入れて、大会でのパフォーマンス向上につなげてほしい」と話している。(蒲原隆寛)

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トレーニング期の献立例。豚肉のしょうが焼きをメインにサラダやスープなど複数のおかずからタンパク質が摂取できるよう工夫されている