<中学軟式野球>「IKベースボールクラブ小城」全国初出場でベスト8入り 元プロ野球選手・北方悠誠さんが監督
練習拠点を佐賀市に構える中学生の軟式野球チーム「IKベースボールクラブ小城」が、3月下旬に岡山県で開かれた全日本少年春季軟式野球大会に初出場し、ベスト8に入った。鬼﨑陸主将(三日月中3年)は「守り切る野球ができるようになった」と胸を張った。
三日月中や牛津中、小城中、神埼中、江北中の選手で構成。平日3日と週末2日の練習で汗を流し、全国大会優勝を目指して活動する。唐津商業高出身でプロ野球・横浜DeNAベイスターズなどでプレーした北方悠誠さん(31)=佐賀市=が監督を務めている。
北方さんは独立リーグ・福岡北九州フェニックスで現役を引退し「野球に携わる仕事をしたい」と考えていたタイミングで、井手解体実業(佐賀市)の井手隆彦社長から「佐賀の野球を盛り上げてほしい」と声をかけられ、すぐに引き受けた。
4月から3年生になった鬼﨑らがチームの1期生。3月の全国大会では厳しい戦いが続いたものの接戦を制し、タイブレーク方式の延長十一回で勝利した3回戦は「みんなが一体となった総力戦で相手に立ち向かうことができた」(鬼﨑主将)と1―0で競り勝った。
準々決勝で大会準優勝の作新学院中(栃木)に3―6で敗れたが、大会を通してチームが掲げる「守り切る野球」を体現した選手たち。北方さんは「よく頑張ってくれたので、もう少し勝たせてあげたかった」と話した。
チームは19日に開幕する県中学野球大会(マルエス旗)に向けて練習に励む。県大会を制し、九州大会で2位に入れば全国への切符を手にできる。鬼﨑主将は「今回成し遂げられなかった日本一を目指す」と力を込める。(小部亮介)


