知的障害者バレーボールクラブチーム「サガウィンクロウズ」 全国大会に出場、上位進出を目指して

昨年10月に開かれたSAGA2024全国障害者スポーツ大会(全障スポ)で、佐賀県代表として優勝した知的障害者男子バレーボールクラブチーム「SAGA WINCROWS(サガウィンクロウズ)」が10、11の両日、千葉県で開催される知的障害者の全国大会に県勢として初めて出場する。チームは支援企業から遠征費などのバックアップを受け、今秋の全障スポ滋賀大会に向けた前哨戦として上位進出を目指す。

 知的障害者の全国大会「全日本IDバレーボール選手権大会」は、千葉県の浦安市総合体育館で開かれ、全国から男子18チーム、女子8チームが参加する。パラリンピックなど世界大会への知的障害者の出場を見据え、障害のある選手の育成や競技振興を目的に開催。選手たちの遠征費用などは、チームのスポンサーであり、前主将の向門直人選手(21)らが勤務する武雄市の工場を運営する九州製鋼(福岡県)やメリーランド(武雄市)などが支援する。

 チームは全障スポ出場を目指して2019年に発足。全国で初めて企業から資金援助を受けて活動する知的障害者のバレーボールチームで、昨年の全障スポ佐賀大会では、大会2連覇中だった和歌山を破り、悲願の初優勝を果たした。

 福田恵三主将(21)は「昨年の全障スポでの優勝が自信になり、最近はコートの中で自分たちで声を掛け合えるようにもなってきた。10月の滋賀大会につながる試合をしたい」と意気込みを語る。(蒲原隆寛)

全日本IDバレーボール選手権大会に県勢として初めて出場する知的障害者男子バレーボールクラブチーム「SAGA WINCROWS(サガウィンクロウズ)」=江北町のネイブル
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