<デフリンピック>永石泰寛(小城市)が堂々の銀 バドミントン男子ダブルス

胸の日の丸に恥じない堂々としたプレーだった。バドミントン男子ダブルスは、38歳の永石泰寛(小城市)と18歳の森本悠生(北海道)ペアが、決勝で0-2で敗れたが、最後まで粘り強い戦いを見せた。大会前、永石が「佐賀で応援してくれる人たちの期待に応えたい」と語った通り、何度も力強いスマッシュを放って勝利を目指した。

 決勝では、高さとパワーのある相手に対し、巧みなラケットさばきで対抗した。コート幅いっぱいに相手を揺さぶると、要所で左腕を振り抜いてスマッシュ。先行を許す苦しい展開にも最後まで闘志を失わず、ベテランらしい試合運びで大会初出場の森本をけん引した。

 小学4年で競技を始め、高校総体など健常者も出場する大会に挑んで技を磨いた。社会人になってからも週3、4回、県内のチームの練習に参加。障害の有無に関わらず、さまざまなタイプの選手と対戦して力を伸ばしてきた。

 「金メダルは取れなかったけど、2位という結果を出せたのは良かった」と永石。観る者に勇気を与える堂々たる銀メダルだった。(蒲原隆寛)

男子ダブルス決勝 プレーする永石泰寛(左)、森本悠生組=武蔵野の森総合スポーツプラザ
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