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<東京パラリンピック>粘りのプレーで金メダルを 車いすテニス・大谷桃子選手(西九州大出身)

佐賀県からは、車いすテニスに大谷桃子(25)=西九州大―かんぽ生命=がメダルに挑む。競技を始めて5年。佐賀で腕を磨いたアスリートは「日本人らしく粘りのあるプレーで金メダルを目指したい」と意気込みを語る。

大谷は栃木県出身。小学3年生でテニスを始めたが、高校卒業後に車いす生活に。転機は2016年に訪れた。西九州大に入学すると車いすテニスを始めた。大学卒業後も佐賀市を拠点に練習を積み重ね、潜在能力を高めていった。

昨年9月、「世界」への一歩を踏み出した。小さい頃から夢見ていた全米オープンに初出場。同10月の全仏では四大大会で初白星を挙げ、準優勝の快進撃を見せた。ことし2月には全豪にも出場、7月にはついにパラリンピックの日本代表に選出された。

パラへの切符をつかんだ直後のウィンブルドンでは、先に代表入りを決めていた上地結衣(三井住友銀行)と1回戦でぶつかり、ラリーで主導権を握りストレート勝ち。全米の初戦と全仏の決勝で1セットも取れずに敗れた相手だっただけに、パラ直前での白星は大きな自信につながった。

目標にしていた大舞台に向けて大谷は、「たくさんの人に支えてもらってここまで来られた。本番では100%の力でプレーし、少しでも恩返しをしたい」と力を込める。

(東京パラリンピック担当・草野杏実)


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