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SAGA2024 視線は2年後ロックオン ライフル射撃・高校3年生3選手、トップレベルの戦いへ
昨年10月の栃木国体で、少年種別に出場した5選手が全て入賞したライフル射撃。その中で、高校3年生の3選手は今年の鹿児島大会、そして来年の「SAGA2024国スポ」では成年選手として出場を目指すことになる。トップレベルの戦いに身を投じる覚悟を胸に、日々銃を構える。
佐賀学園高の馬場翔吾は、ビームライフルの2種目で3位に入った。国体では「緊張は全くしなかった」という強心臓ぶりを発揮。「集中力が切れやすい」ことを自覚し、「早めに高得点を出し相手に圧をかける」展開が得意という。
同じく佐賀学園高の石田和久は高校入学時にコロナ禍で自宅待機が続き「部活をするならやったことのない競技をしよう」とライフルを選んだ。リズムよく射撃することを心がけ、「連続で的に当てたときは気持ちが高ぶる」と魅力を語る。
佐賀清和高の松尾好梨は「課題がなくならないことがやりがいの一つ」と常に向上心を持つ。今の課題は「場の空気に慣れること」。国体でも初戦は緊張のあまり結果が残せなかった。「周りの点数を気にせずルーティンをこなすことに集中している」と自分と向き合っている。
3人にとって成年の選手たちは「人間技とは思えない」ほど正確に的を射抜く存在。成年は実際に弾を撃つエアライフルしかないため、ビームライフルの馬場と松尾は転向することになる。10点の的が1ミリから0.5ミリになり、より繊細なコントロールが求められる。
佐賀国スポでは、ライフル射撃の一部は大分県で行われる。地元で戦えないことに複雑な思いもあるが、佐賀のために結果を残したい気持ちは変わらない。「まずはメンバーに入らないと」と口をそろえた3人。それぞれ大学へと進学し、来る2年後に照準を合わせる。(中村健人)
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