<全国高校選抜・レスリング>鳥栖工、2年ぶり優勝へ好発進 怡土悠馬「勢いもたらせた」
7人制のレスリング団体で、2年ぶりの優勝を目指す鳥栖工が好発進した。主将の甫木元起は「後輩たちも勝って頼もしい。全員が動けている」と手応えをつかんだ。
初戦の2回戦で土浦日大(茨城)に7―0と快勝した鳥栖工は、続く3回戦で豊浦(山口)と対戦。1番手の51キロ級怡土悠馬が「内容的にはもっと積極的にいきたかったけど、勢いはもたらせた」と1分45秒でテクニカルフォール勝ちした。
続く55キロ級の河野兼多朗と60キロ級の伊藤海里がともに約50秒で仕留めると、4番手の65キロ級前田太晟がわずか18秒で圧倒。早々に8強進出を決めた。
鳥栖工は2月の全九州新人大会を制し、個人も河野など3人が優勝。8人が5位以内に入るなど層が厚い。準々決勝の相手は東海王者の飛龍(静岡)。小柴健二監督は「3回戦はミスがあった。選手一人一人が失点を少なくし、取るべき点を確実に取っていく」と気を引き締めた。(鶴澤弘樹)

レスリング男子団体3回戦・鳥栖工―豊浦 タックルを仕掛ける鳥栖工51キロ級の怡土悠馬(手前)=新潟市東総合スポーツセンター