五輪代表だった母校の先輩には一歩届かなかったが、同世代の代表勢にも臆することなく攻め続けた。バドミントン女子個人シングルスで今泉明日香(佐賀女子)が3位入賞。同種目で県勢29年ぶりの表彰台に登った17歳は「8強で終わるのとは全然違う。初めて入れてうれしい」と喜んだ。
2023年度のジュニアナショナル(U19代表)の横内美音(青森山田)との1回戦は劣勢の中、「結果を出したい。負けたくない」とシャトルを追い続けて逆転勝ち。勢いそのままに続く2回戦も突破した。U19代表の遠藤美羽(作新学院)との準々決勝も先行を許す苦しい展開だったが「相手の打ってくるコースを読めてきた」と高い集中力を見せた。準決勝はU19代表の山北奈緒(ふたば未来学園)と競り合ったが及ばなかった。
3位入賞は、アテネ五輪日本代表の田中美保(佐賀女子卒)が1994年に準優勝して以来の快挙。全国の舞台で結果を出した自信を胸に今泉は力強く語った。「また一から、挑戦者の気持ちで戦っていく」(小部亮介)