新着情報

SAGAスポニュース

<県高校総体 バレーボール>佐賀清和、焦らず女王奪還 想定練習通り、劣勢はねのけ

女子バレーボール決勝・佐賀清和-佐賀学園の第1セット。2大会ぶりの県総体王者を狙う佐賀清和は相手の勢いある攻撃に押され、20-22とリードを許した。それでもコート上の選手たちに焦りの色は見られない。追い付き、ひっくり返せる自信があったからだ。

脳裏に刻み込まれた特別な“数字”が、勇気をくれた。コロナ禍で対外試合が組めず、選手たちは実戦感覚を保つため、あらゆる局面のシミュレーションに取り組んできた。その一つが20-22から逆転勝ちにつなげる練習。「どんなローテーションでも劣勢を跳ね返せるよう、普段から負荷をかけてきた」と野中健志監督。レギュラーと控えが一体となり、積み重ねてきた成果を発揮する場が訪れた。

指揮官の期待通り、172センチのミドルブロッカー櫻木香鈴のブロックポイントなどで追い付き、セットポイントを握られても執拗に食らい付く。ジュースの末、29-27の逆転で先取。リズムを取り戻した第2セットは、粘り強い守備から多彩な攻撃を繰り出し、序盤から終始リードを奪った。

アウトサイドヒッターの三島夢夏主将は「遠征には行けなくても、自分たちで強くなろうと高め合ってきた。インターハイがどんな景色かを見たいから、苦しくても声を掛け合って乗り切れた」。身体能力の高い選手がそろうチームのテーマは「越える」。連係をさらに高め、ベスト16入りした1月の春高バレーを上回る8強の壁を越えてみせる。(古川公弥)

バレーボール女子決勝・佐賀清和―佐賀学園 第2セット、スパイクを放つ佐賀清和の櫻木香鈴=佐賀市のSAGAサンライズパーク総合体育館(撮影・鶴澤弘樹)


佐賀新聞RSS佐賀のスポーツニュースをお届けします。

2024年10月9日「優勝だけを目指していた」悔しさにじむ3位 ラグビー少年男子、佐賀県代表の佐賀工高 奈良に19―38 SAGA2024国スポ

2024年10月9日「今まで頑張ってきてよかった」 フェンシング少年女子フルーレ奮闘6位 世代別代表経験者と渡り合う SAGA2024国スポ

2024年10月9日村濱裕紀(チームSSP)が今大会初パーフェクト「団体戦に向け自信に」 ボウリング成年男子個人予選 SAGA2024国スポ

2024年10月9日諏訪間新之亮(自衛隊)痛みこらえ堂々「銀」 攻めた最後の1秒まで レスリング成年男子フリースタイル65キロ級 SAGA2024国スポ

2024年10月9日小柴伊織(日体大)けがを乗り越え準V レスリング成年男子フリースタイル74キロ級 SAGA2024国スポ