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中川きらら（佐賀東高）世界選手権３位 ＢＭＸフリースタイル
９～１３日にアラブ首長国連邦で行われた自転車の都市型種目の世界選手権で、ＢＭＸフリースタイル・フラットランドに出場した佐賀東高２年の中川きらら（佐賀市）が３位に入った。「日本代表になって初めての試合で、いい結果を残せた」と納得の表情を浮かべた。
９月にあった日本選手権を連覇して世界に臨んだ中川は、予選は失敗なく演技をする「フルメーク」を達成し、１位で突破。「今年一番の出来だった」と自信を持って決勝に挑んだが、独特の雰囲気と緊張感にのまれた。「地面に足を着くミスが出てしまった」と悔いも残す。
フラットランドはジャンプ台や障害物があるパークと違い、舗装された平らな地面で技の難易度や独創性を競う。小学５年から競技を始めた中川は「技はもちろん服装や髪型も自由。自分を表現できる」と魅力を語る。車体を倒して立ち上がり後輪を左手で持ち上げ、前輪だけでバランスを取りながら前進する「バックパッカー」は、女子では世界でも中川しかできないという。
ＢＭＸは昨年の東京大会からパークのみが五輪の正式種目となった。フラットランドは入っておらず、「早く採用されてほしい」と願うと同時に「下の世代も力があるが、絶対に五輪に出たい」と力を込める。
世界の舞台を経験し、精神面での成長が必要と実感した。また、世界のトップ選手たちが英語で会話しているのを目にし「英語をもっと勉強しないと」と新たな目標も見つかった。技術的には「スピンの回数を増やし、攻める演技をしたい」。さらなる高みを目指し、成長を誓った。（中村健人）
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