<陸上・日本選手権>久保山晴菜(今村病院)連覇逃す けが影響、後半の伸び欠く

昨年の400メートル女王が予選で姿を消した。連覇が懸かった久保山晴菜(今村病院)はけがの影響もあり、54秒82で敗退。「日本選手権に合わせられなかった。自己管理不足」と、けがを言い訳にはしなかった。

確実に決勝に上がることだけを見据え、後半に加速することを意識した。レース直前まで痛みはあったが「始まれば関係ない」と、スタートから攻めた。好位置につけたが「後半は練習できていない分が出た」と伸びきれなかった。

世界最高峰シリーズ「ダイヤモンドリーグ」などの大会が続き、疲労はたまっていた。そんな中、3週間前に左足アキレス腱(けん)を痛めた。社会人になって初めて走らない期間が続き、焦りは感じていた。

出場さえ危ぶまれたが「ぎりぎりまで走らず、バイクトレーニングなどで追い込んだ」。大会1週間前に復帰したが、間に合わなかった。「情けないだけ。力不足です」。連覇を逃した悔しさはあったはず。ただそれ以上に、調整をミスした自らを責める気持ちが強かった。(小部亮介)

陸上女子400メートル予選 最終盤で競り合う今村病院の久保山晴菜(左)=新潟市

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