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<インターハイ>笑顔なき準V 柔道女子団体・佐賀商

勝負は紙一重の差で決まった。柔道女子団体の佐賀商は、決勝で創志学園(岡山)に0-1で敗れ準優勝。全国総体で女子団体が始まってから佐賀県勢初のメダルとなったが、頂点を目指してきた選手たちに笑顔はなかった。

創志学園は女子団体9度連続出場の強豪。先鋒・鹿歩夏の相手は、今春の選抜大会個人決勝で敗れた宿敵だった。「みんなのためにポイントをとって次につなぐ」。リベンジを誓ってた臨んだが、開始30秒で相手に技ありを取られた。

「まだ終わってない。しっかり前に出て攻める」。残り1分のところで払い腰を仕掛けて技ありを取り返した。ただ指導回数による優勢負けとなり、勝負は0-1のまま大将戦に。橋口茉央は「とにかく一本を」と最後まで技を仕掛け続けたが、引き分けのまま時間が尽きた。

試合後、井上安弘監督は泣き崩れる選手たちの肩をたたき、「思いをつなぐ柔道を見せてくれた。負けはしたが誇らしい」とたたえた。鹿は「今日の悔しさを明日につなげる」と最終日12日の個人戦を見据えた。(西浦福紗)


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