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<ビーチバレー>井上美紅・髙尾美衣組(鳥栖高)22歳以下九州1位 厚い信頼、向上心も力に
ビーチバレーボールに打ち込む2人の女子高校生が九州のトップに立った。鳥栖高2年の井上美紅と髙尾美衣が、22歳以下の大会獲得ポイントで九州沖縄ブロックの1位になった。「2人で積み重ねたポイント。来年も得点を取り続けていければ」と笑顔を見せる。
国内大会に出場し、上位に入ることで獲得できるポイントの合計で、毎年地域ブロックごとの順位が確定する。2人は11月に鹿児島県で開かれたU―18の大会で優勝。大幅にポイントを伸ばし、九州沖縄ブロックの1位に躍り出た。22歳以下の全国ランキングでも26位につけた。
ペアを組んだのは高校1年の夏ごろ。約1年後の今年9月に栃木県で開かれた国体では、少年女子の部で5位入賞を果たすなど成長著しい。井上は「いろんな人が応援してくれて楽しかった」と振り返れば、髙尾は「あんなに応援されたのは初めて。力になった」とかみしめる。
普段はバレーボール部で活動する2人。夏場の練習はきつかったというが「一番伸びることができた時期」と胸を張る。ブロックやレシーブのフォーメーションの練習を重ね、2人の役割をより明確にすることができた。井上が「いてくれなければ成り立たない守護神」と口にすれば、髙尾は「攻撃で決めてくれるし、精神面でも支えてくれる」と話す。お互いに信頼が厚い。
国体で監督を務めた県ビーチバレーボール連盟の春野修司理事長は、2人の成長に目を細める。「国体は緊張すると思っていたが、2人とも笑顔でプレーできていた。『うまくなりたい』という向上心を感じられる」。高さを生かした強打が打てる井上は、相手の攻撃をブロックする能力が高い。髙尾はレシーブ力が光り、足を取られやすい砂浜でも瞬発的な動きができる選手だという。
来年に鹿児島県である特別国体に向け「まずは九州大会で好成績を残す」と井上。髙尾は「(国体に)2年続けて出たい」と力を込める。再び大舞台に立ち、好成績を狙うために、2人は「一つ一つのプレーの細かい部分まで丁寧に突き詰めていく」と闘志を燃やす。(小部亮介)
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