17日からスウェーデンで開かれるレスリングの国際大会「クリッパン女子国際」に、鳥栖中3年の小柴ゆりがU17日本代表として女子61キロ級に出場する。国際大会の出場は昨年7月のU15アジア選手権以来2度目。「海外の選手は(戦い方の)スタイルも違うので楽しみ」と意気込む。

昨年6月と10月の全国大会では2度同じ相手に敗れたものの、11月のU15選手権で雪辱を果たした。それでも代表に選ばれるとは思っていなかったという。

初めての国際大会となったU15アジア選手権は3位。手応えをつかみながらも「(優勝できず)悔しい。また世界の舞台に立ちたい」と日々の練習に一層力を入れた。大会では「体力がなくて力を出し切れない場面もあった」と、ロープ上りなどのトレーニングで筋力や体力の向上も図った。

父の健二が指導する鳥栖工高の選手とともに朝夕の練習に毎日臨む。「高校生はいろいろな技を持っている。(仕掛けたときの)相手の反応を見ることなど、レスリングが楽しくなってきた」。自分よりも体格が大きな“先輩”の胸を借り、汗を流す。

健二は「タックルに飛び込まず、相手と組み合ってからの戦いが強み。日本人にはいないタイプ」と娘を評価する。15歳の小柴にとってU17は一つ上の世代になるが、気後れすることはない。「出るからにはやっぱり優勝したい」。アジアの舞台でつかんだメダルよりもいい色を目指し、世界の強豪に立ち向かう。(小部亮介)

スウェーデンで開かれる国際大会に挑む鳥栖中の小柴ゆり=鳥栖市の鳥栖レスリングセンター