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来年は佐賀で会いましょう 2023国体閉幕 鹿児島から佐賀へ、最高のバトン

鹿児島県内で9月中旬の会期前競技から行われてきた特別国民体育大会「燃ゆる感動 かごしま国体」が17日、閉幕した。今回の国体と来年の佐賀県の国民スポーツ大会(国スポ)を“双子の大会”と位置付けた大舞台。両県が応援で互いにエールをかけ合うなど佐賀と鹿児島の絆が深まり、最高の形でバトンをつなげた。

新型コロナウイルスの影響で鹿児島は2020年に予定していた国体の開催を断念。佐賀が国スポの1年延期を快諾し、23年に鹿児島で国体を開くことが決まった。開閉会式で鹿児島の塩田康一知事は、佐賀など今後の国スポ開催県の理解と協力に改めて感謝した。

7日の総合開会式。スタンドを埋めた鹿児島市内の小中学生約1200人が、入場行進する都道府県の選手団にエールを送った。「きばいやんせ(頑張れ)佐賀。佐賀最高」。ひときわ大きな声を上げて佐賀の選手たちを鼓舞した。

熱戦が繰り広げられた試合の会場でも両県の絆が見られた。唯一、両県チームが決勝で戦った16日の銃剣道成年男子。佐賀は優勝こそ逃したが、会場スタッフやボランティアの高校生から「来年頑張れ」「期待している」と声をかけられた。監督を兼任した吉田充宏選手は「地元の盛り上がりを感じた。来年はこの応援の力を借り、頂点に立つ」と意気込んだ。

来年の国スポで天皇杯順位1位を目指す佐賀。山口祥義知事は開幕以降、ほぼ全日程で計18競技の会場を訪れて選手たちを激励した。鹿児島国体では競技得点1000点以上で10位以内に照準を定めた。その目標をクリアし、1976(昭和51)年の「若楠国体」を除けば過去最高の10位と大きく躍進した。

山口知事は「選手たちはよく頑張ってくれた。強化は進んでいる」と胸を張った。総合閉会式では、壇上で国スポ旗を高らかに掲げた。

これから国スポのカウントダウンが始まる。陸上の牛島壮司朗選手(致遠館高2年)は、一体となった声援で鹿児島の選手団を後押しする様子を目に焼き付けた。「みんなに注目されると思うので、わくわくしている。その期待にしっかり応えたい」。双子の大会の最終章に向けて気持ちを高ぶらせた。(小部亮介、鶴澤弘樹、中村健人)

総合閉会式を終え、鹿児島県選手団の見送りを受けながら白波スタジアムを退場する佐賀県選手団=鹿児島市(撮影・山田宏一郎)


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