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<ボクシング>全日本選手権で中山慧大(唐津市出身)優勝、貞松優華(高志館高出身)準優勝

26日まで東京都で開かれた全日本ボクシング選手権大会で、男子フェザー級の中山慧大(唐津市出身、東洋大3年)が頂点に立ち、女子ミニマム級の貞松優華(高志館高―日体大4年)が準優勝を果たし、佐賀県勢が躍動した。

中山は判定で優勝が決まった瞬間、雄たけびを挙げて喜びを爆発させた。1回から取りに行くつもりだったが、相手に主導権をつかまれた。それでも「焦りはあったが、冷静に戦うことを意識した」と、長いリーチを生かした得意の形を貫いた。

東福岡高時代の全国総体、大学生になって臨んだ栃木国体と鹿児島国体はいずれも準優勝。中学時代以来のタイトルに「周りの応援が力になった。LINE(ライン)がたくさんきて実感が湧いた」と喜んだ。

体力やフィジカルを課題に挙げ「まだ強い選手がたくさんいる。誰にも負けないようになっていきたい」と成長を誓う。来年5月には大学生活最後のリーグ戦が始まり「5戦全勝で優勝に貢献する」と意気込む。

貞松は大学最後の大会を“引退試合”と位置付けて臨んだ。決勝は互いにテンポの速い攻防を繰り広げたが、試合巧者の相手に屈した。セコンドには高校で指導を受けた前田真一教諭がついた。「恩師の前で最後に(タイトルを)取りたかった」。リングを下りて悔しさがこみ上げたという。

高校から競技を始め「ここまで続けるとは想像していなかった」ほどにのめり込んだ。卒業後は佐賀県庁に就職する。「佐賀で支えてもらって強くなった。次世代を指導していくなど恩返ししていきたい」。後進育成に貢献するつもりだ。(小部亮介)


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