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<駅伝・全国高校大会>白石、主力欠場も逆境はねのけ4年連続20位台

主力を欠く逆境を全員が粘り強い走りではねのけた。「今できることはやった。よう頑張ってくれた」。白石の主将でアンカーの橋本奏が29位でゴールすると、門田芳彦監督は橋本を抱きかかえてねぎらった。

この3年間は29位、23位、22位と着実に順位を上げてきた。今年11月の九州大会で9位に入り、門田監督は「15、16位までいけるかもしれない」と手応えをつかんだ。しかし、大会直前の体調不良や故障で主力が離脱。暗雲が立ちこめた。

門田監督がレース前に鍵を握る選手として挙げた1区山口綾が、しっかり力を発揮し、区間28位でつないだ。2区と4区には県大会と九州大会で出走がなかった橋口純怜と前田百伽を起用。2人は初の大舞台に不安を覚えながらも「やるしかない」と気合を込め、順位を大きく落とさなかった。

3区の前田穂乃香は「長い距離を後輩に任せた。3キロで仕事をする」と前半から流れに乗って好走。5区橋本は「もっと順位を上げたかった」と悔やんだが、直前に体調を崩して万全ではない中、全員の思いを背負い、最終盤のトラック勝負で1人をかわした。

「29位と30位では大きな差がある。3年生2人が次につなげてくれた」と門田監督。橋本は「来年はもっと強くなれる。体調管理を含めて頑張ってほしい」とさらなる高みを目指す後輩にエールを送った。(小部亮介)

女子 白石の4区前田百伽(左)から笑顔でたすきを受けて走り出す主将の橋本奏=第4中継所(撮影・西浦福紗)


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