<大阪マラソン>白石高出身の吉岡幸輝MGC出場権 粘りの走りでパリ挑戦権
白石高出身の吉岡幸輝(順大―中央発條)が2時間7分28秒で日本人選手5番目の11位でゴール。MGC出場権を手に入れ「まさか取れると思っていなかった」と声を弾ませた。
ペースメーカーが離れる30キロまでは集団後方につける想定通りの展開に持ち込んだ。その後、集団はばらけたが「しっかり走り込みができていた」ことが奏功。強みとする粘りの走りで最終盤まで食らいついた。
社会人4年目でフルマラソンの自己ベストは2時間10分13秒。五輪は「夢だと思っていた」中で、パリ五輪マラソン代表選考レースへの出場権を獲得し「パリに行くための挑戦権を手にできた」と夢舞台に挑むスタートラインに立った。
MGCではペースメーカーがつかず、周囲の仕掛けへの対応なども重要になる。「(ペースを)切り替える部分は弱点。そこを克服できればもう一段階上げられる」と吉岡。勝負の10月に向け、さらなる成長を誓った。(小部亮介)